ここに何かを書くのも1ヶ月以上空いてしまった。
書きたいことは今年に入ってから全然書けていない。1月の半ばに行ったブルアカふぇすのことすら書いていない。見に行った映画の感想も抜けまくり。
そもそも、映画の感想もそうなのだけど、ある種の日記帳としてここを使っているので、書く頻度が減る、書くと決めたものを書かない、というのは好ましくない。そしてなぜ書く頻度が減っているのかと言えば、書く内容を考えるのが体力的に疲れるし、まとまった時間と落ち着いた精神も必要とするからだ。あとその場のノリ。ちなみにこの文章は、いい加減何も書かない自分にウンザリ!という憤りをエネルギーとして書いているので、わりと乗っている。
自分としては、頻度を増やすことがまず大事だと思う。そこで、書くハードルをめちゃくちゃ下げることにする。
例えば映画の感想だと、いつどこでどう見たか、見て感じたオススメ度、ネタバレなしの感想、ネタバレありの感想、という要素をある程度の文量で書いていたのだけど、それをやめる。極端な話、いつどこでどう見たかだけでも良しとする。例えば今日はサンダーボルツ*を見に行ったけれど、「2025年5月6日、TOHOシネマズ立川立飛にて鑑賞。IMAX字幕版」これだけでも良しとする。
追加で書きたいことがあったら後で気が向いた時に書き加える。そういうことにしよう。
大阪万博でダンジョン飯のマルシルのコスプレをした人が非難されるという話題がこの前あった。
詳細は省くが、要するに、大阪万博でコスプレ(それも二次創作)をする行為がアリかナシか、ということだ。要してないか?まあいいか。
難しい問題なので自分は自分の中での結論を出さないことにした。
一面的に見れば、大阪万博はコスプレ参加を想定しており、禁止もしていないので、非難されるいわれはないように見える。
反面、一般参加者のコスプレには適さない会場であり(更衣室がないなど)、万博側の認識が甘い(ので迂闊にコスプレをするべきではない)という指摘も事実だろう。
それに加えて、コスプレ界隈や二次創作界隈の独自のマナーや慣習も関わってくる。こうした自主規制には往々にしてある程度の歴史があるもので、自分のような事情に疎い部外者が気軽に口出しできるものでもない。
こうした明文化されない自主規制といったものは、活動範囲を確保する役割がある。明文化されなければ広いグレーゾーンで(周囲の危険を気にしながら)ウロチョロできるが、明文化されて白黒つけられると狭い白の中でしか動けなくなる。白だろうがグレーだろうが、どの道社会との折り合いはつけながら活動しなければならないので(だからこの場合の白も実際はグレーではある)、それなら広いグレーゾーンのままの方が自由ではある。
そのグレーゾーンで危険な行為をしたのではないか、というのが今回の趣旨だったわけだけれど、自分はその是非を判断できる立場ではない。
ただまあ、昨今、政治などでも見受けられるが、ルールとして禁止されていないならば何をやってもいいとして、利用者の良心に委ねた空白や制度の穴をハックして無法をはたらく人々が支持を集めており、そうした風潮に危機感を抱いている身としては、万博運営に許容されているから自由にコスプレしてもいいのだ、とは簡単に賛同できないところがある。
というわけで自分にはヨシともダメともわからないな〜と思っていたところ、件のコスプレイヤーが問題行動を起こし(過去の行為も引っ張り出され)、あっこれはダメだと思ったのが先日の話。グレーゾーンで踊るのが良識のある人と危険な人ではまるで話が変わってくる。そして話題はこのコスプレイヤーが個人としていかがなものかという話に移っていった。
以降の経緯は書いてもしょうがないのでさっさとみんな落ち着いてほしいものだと思う。こういう言い方はあれだけれど、危ない人についてはネット越しの第三者がことさらに取り上げて騒がない方が当人にとっても周囲にとってもいい。まあこういう時って当事者もそれを叩く人も叩く人を叩く人も全員やばい、みたいなことがネットでは普通にあるので、ままならないのかもしれないけど……。
今回の話題では、運営とルールのみが全てでそれにないことは全て考慮しなくてよいという立場の人がたくさんいて驚いた。実際に慣習が適当かどうかは自分には判断がつかないが、それにしたって誰に言われずとも社会との折り合いはつけながらやっていった方がいいと思う。お上とルールというのは社会のほんの一構成要素でしかないのだから。ルールのみが全てというのは、法治のつもりかもしれないが、行き着く先は上述したようなルール自体のハックにつながっているように見える。
そりゃあ自分だって感覚的なことだけぶっちゃけて言えば万博でのコスプレなんかいくらでも自由に好きにすればいい、だって容認されてるんだから、と思いはするが、それは自分が大阪万博もそこでコスプレする人もコスプレ界隈もダンジョン飯二次創作もどうなろうが大して関係ないからそう感じるだけであって、それはルールを重視しているのではなく単なる無責任な姿勢であり、そんな姿勢で是非を語るのは不適切だろう。もちろん、関係がなくても真摯に向き合う姿勢があるなら議論に参加してもいいとは思うけれど、自分はそうではない。
この話で何を言いたかったのかというと、繊細な話題に気安く口出しできないなあ、ということと、ルールをハックする人々が支持される風潮に今回の件で納得した、ということ。